2026年度前期科目として開講している「地域企業論」では、西京区内を中心に、地域に根差した経営を行っている多種多様な企業群の経営者・責任者の方々をお招きし、地域企業と地域社会の関わり、産業特性、経営上の工夫などについて、実務に基づいた講義をしていただいております。本講義は、学生たちにとって貴重な実学の学びの機会となっております。
2026年4月22日、第3回目「地域企業論」のゲスト講師として、有限会社鈴木モータース代表取締役・鈴木千鶴氏にお越しいただきました。鈴木モータースは自動車の販売や整備を主な事業としておられます。今年で創業81年を迎えられる西京区有数の老舗企業として、鈴木氏は、非常に多くの顧客や地域企業家、地域住民の方々に慕われ、信頼されています。
鈴木氏は、樫原を中心に多くの地域イベントを企画し運営されてきました。「樫原町屋灯篭会」、「樫原 のこさき市」、「街道お花飾り」、「動く京町家プロジェクト」、「京町家ファンド」等々、数えきれないほどの様々なアイデアを実行に移され、地域を盛り上げてきました。これらの活動は、郷土への愛着や誇りをエネルギー源に、地域の街並みの保全や活性化、若者の学びを目的としておこなわれています。これらの活動は、西京区地域力サポート事業として認定され、産学公民連携事業を次々と成功させていらっしゃいます。
また、鈴木氏の活動は樫原周辺地域に留まらず、幕張メッセに唯一の和風車を出展し、全国の方々からの注目を浴びました。そこからもたらされた出会いは、企業活動の発展を促し、さらには地域社会の発展にも寄与したとのことです。
学生たちは、鈴木氏の極めて多種多様な試みに圧倒されるとともに、身近な地域の自動車関連企業が独自にここまでの成果を出していることに驚きを隠せませんでした。
加えて鈴木氏は、働き方、仕事を続ける苦労についてもお話しくださいました。障害や家庭の事情を抱える人たちへの企業や行政からの支援、ジェンダー・ギャップの解消への取り組みなど、従業員をしっかりと預かる経営者としての姿勢について触れられました。
最後に、新入社員の廣畑秋氏が自身のキャリア・チェンジについてお話しくださいました。廣畑氏は、安定した職を辞して、未来整備士プロジェクトの制度を知り、全くの未経験の状態で鈴木モータースに入社しました。慣れないことばかりで大変苦労をされているそうですが、人間関係に恵まれ、やりがいのある仕事に出会えたことで充実した日々を過ごされているそうです。
学生たちは地域を支える企業の大切さ、地域企業のもつポテンシャルに感銘を受けるとともに、自分たちの進路・将来について大いに思いをはせることになりました。


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