2026年度前期科目として開講している「地域企業論」では、西京区内を中心に、地域に根差した経営を行っている多種多様な企業群の経営者・責任者の方々をお招きし、地域企業と地域社会の関わり、産業特性、経営上の工夫などについて、実務に基づいた講義をしていただいております。本講義は、学生たちにとって貴重な実学の学びの機会となっております。
2026年5月13日、第4回目の地域企業論のゲスト講師として、株式会社おもちゃあ代表取締役社長・山根敏功様にお越しいただきました。(株)おもちゃあはテレビ番組の制作、動画制作全般、番組の企画、立案、制作等、幅広い映像クリエイト事業を展開されています。洛西地域のケーブルテレビZTVの番組制作も手掛けており、京都経済短期大学にも度々取材に訪れていただいております。
山根氏はまず初めに、テレビの開局当初から現代のYouTube、TicTokなどに至る、映像コンテンツの詳細な歴史・変遷について説明してくださいました。そのうえで、テレビ制作と現代の映像コンテンツの両者の制作方法や特徴の違いについて、お話しくださいました。テレビ番組は各種専門家群による大掛かりな制作手法を用いており、放送法の規定による責任が伴います。テレビ番組は、情報が正確であり、内容に偏りが無いことが特徴とのことでした。現代のコンテンツは、基本的には誰でも制作可能で、時間やテーマが自由であり、配信者の発言も自由とのことでした。また、視聴者も自由に自分の好きなコンテンツを選択できることも特徴です。一時期、過激な動画が社会問題になったものの、現在は規制が進んでいるとのことでした。
テレビ番組は、ともすればオールドメディアと評されることもありますが、山根氏は、これからのテレビ業界の在り方についてお話しくださいました。まず、大手テレビ局の系列会社は非常に多種多様なネットワークを構築しており、災害情報など正確さが求められる状況下においては社会的なインフラとして機能します。また地域密着型の番組は、地域の活性化に寄与します。加えて、現在数多く運営されている動画配信会社に、高品質なコンテンツを販売・提供することで、視聴者の様々な興味関心にも対応できます。テレビ業界はまだまだ多くの役割と機能を有しています。
最後に山根氏は、現在行われている異業種交流・コラボイベントについてお話しくださいました。岸和田市は現在、環境保全政策を行っているのですが、文章化された政策は、なかなか難解なもので市民に浸透しにくいものでした。そこで、(株)おもちゃあが、政策内容を映像化・ドラマ化することで、政策を分かりやすく伝えるという試みが実現しました。行政と映像コンテンツのコラボが、自然環境の保全に大きく貢献した事例といえます。
さらに本日の講義には、京都経済短期大学の卒業生で、現在(株)おもちゃあにディレクターとして勤めておられる小向真吾様もご来学くださいました。先輩からの仕事の楽しさと苦労についての温かいメッセージは、後輩たちにとって多大な励みになりました。
学生たちにとって、映像コンテンツの専門家である山根氏のお話は、普段、日常的かつ気軽に利用している映像コンテンツが有する機能と可能性について改めて考える大変良い契機となったことだと思います。また、本学は情報技術教育にも力を入れており、実務について学ぶ極めて貴重な機会にもなりました。


【問い合せ先】
京都経済短期大学 入試情報センター
住所:京都市西京区大枝東長町3-1
電話:075-331-2377(直通)
〈進学相談時間〉
月~金曜日:10時~16時(12時~13時を除く)
※祝日は対応いたしません