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第14回「地域企業論」を開講しました

 2019年度前期科目として開講している「地域企業論」では、地域における中小企業のアイデンティティを認識するという趣旨のもと、主に西京区内でご活躍されている事業主様等を毎回ゲスト講師としてお招きし、事業内容や地域との関わりについてお話しいただいています。

 2019年7月16日(火)の第14回目講義では、株式会社ジェイネットハウジング代表取締役・藤原大門氏にお越しいただきました。藤原氏は京都市西京区内で不動産業を営まれ、地域の暮らしを支えてこられました。本講義は、藤原氏が所属している「京都中小企業家同友会」の広報活動の一環としての意味合いも有しています。この「京都中小企業家同友会」とは、よい会社になること、すぐれた経営者になること、経営環境の改善、を目的とした中小企業家の有志団体で、活動の重点方針に“地域づくり”を掲げた、地域社会にも大きく貢献されている組織です。

 講義に先駆けて、西京支部長を務められている株式会社京応常務取締役・松本茂幸氏からご挨拶がありました。(株)京応は、経済産業省から「健康経営優良法人」に認定された、いわゆる“ホワイト企業”で、残業や不当な給与制度などのイメージを持たれがちな中小企業群の実態は、実は逆であり、多くの中小企業が経営改善に取り組まれていることを強調されていました。

 その後、藤原氏が、ご自身が担当されている「京都中小企業家同友会」の地域連携部門における地域貢献活動についてお話しくださいました。「桂川クリーンキャンペーン」、「LA例会(竹細工や日本酒の試飲会など特産品との触れ合い)」、「区長例会(情報交流)」、「西京ふれあいまつり」「阪急嵐山駅前オープンカフェイベント2018」などなど、数々の地域イベントを運営されてきた中で、「京都中小企業家同友会」の活動から学んだこととして、多様性の尊重を挙げられていました。地域の個性的な企業家同士、時には異なる意見をぶつけ合うことから多様なアイデアが生まれることを学ばれたそうです。

 続いて、ご自身の企業家としての心構えについてもお話しくださいました。『チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れなさい』という、HONDAの創業者・本田宗一郎氏の言葉を引き合いにだし、『やれることがあるのであれば、やらないともったいない』と、チャレンジ精神を強調されていました。そして、やる以上は楽しみながら取り組むことが大切であると述べられました。

 最後に、現場での働き方・考え方についてお話しくださいました。(株)ジェイネットハウジングの経営理念である“不動産業の地位向上とお客様の幸せをつくる”ことを基盤に、お客様の気持ちや願いを第一に考え、それを実行に移し、お客様の満足や喜びを共有することを常に考えられているそうです。

 本講義の趣旨である、地域企業の魅力や企業と地域との関わり方など、多くの内容が盛り込まれた講義で、学生は多くのことを学ぶ時間となりました。

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ハラスメント防止講演会を開催しました

 本学では、ハラスメントに関する基礎知識をつけ、その防止・対応について学ぶため、毎年1回生を対象にハラスメント防止講演会を開催しています。
 今年度は、2019年7月11日(木)に『ハラスメントについて考えよう ~加害者にも被害者にもならないために~』というテーマで、ウィメンズカウンセリング京都のフェミニストカウンセラー 周藤由美子先生にご講演いただきました。
 周藤先生からまず、ハラスメントの種類と、どのような場面でハラスメントが起こるのかを説明いただきました。ハラスメントが起こると、被害者も加害者も周囲の人も影響を受けるため、ハラスメントは一人ひとりの問題であるという意識を持ち、気が付き、何かできないか考え、行動してほしいと述べられました。
 そして、ハラスメントを防止する視点から、自分も相手も尊重したコミュニケーションが重要で、適切な自己主張を行う必要があります。「自分がどのように感じたか」に焦点を当てたIメッセージで自己主張を行い、はっきりストレートに言ったほうが相手も不快に思いにくいそうです。
 続いて、ハラスメントの相談を受けたときにどうしたらいいか具体的に説明いただきました。被害者に対して二次被害になる言葉をかけることがないようにとのことでした。
 最後に、ハラスメントの被害者は周囲の理解があれば後遺症からの回復がしやすくなるため、自分自身にできることは何か考えてみるよう学生に伝えられました。
 普段ハラスメントについて考える機会があまりない学生にとって、今回の講演を通して被害者にも加害者にもならないために自分も相手も尊重したコミュニケーションについて、意識が高まったようです。
 本学では、今後もハラスメント防止の啓発活動に積極的に努めていきます。
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第13回「地域企業論」を開講しました

 2019年度前期科目として開講している「地域企業論」では、地域における中小企業のアイデンティティを認識するという趣旨のもと、主に西京区内でご活躍されている事業主様等を毎回ゲスト講師としてお招きし、事業内容や地域との関わりについてお話しいただいています。

 2019年7月9日(火)の第13回目講義では、洛西ケーブルテレビジョン取締役放送制作部長・山根敏功氏にお越しいただきました。洛西ケーブルテレビジョンは、1976年に洛西ニュータウンの入居開始と共に開局し、当時は馴染みの薄かったコミュニティ型のケーブルテレビの先駆け的な存在として全国的に注目を集めました。そして、現在に至るまで、地域の情報発信基地として、洛西ニュータウンの日常生活を支えてこられました。

 山根氏は最初に、洛西ケーブルテレビ設立当初のお話をしてくださいました。洛西ニュータウンは、テレビ電波が三方の山に遮られる準難視聴地域だったということで(当時はアナログ放送)、ケーブルテレビはそのような地域に、大型の共同アンテナを設置することで加入者に綺麗な画像の視聴を可能にするとのことでした。そして、自主放送を通じて、ニュータウンの文化・教養・娯楽の発展に寄与するだけでなく、住民相互の生活情報交換を促進し、さらには災害時の緊急情報を提供されてきました。また、長寿番組である「ニュースワイド京都」や現在の人気番組である「Oh!撮って出し」、「ふれあいまっしょい」などを紹介してくださいました。

 続いて、映像の記録媒体の変遷、アナログ放送からデジタル放送への移転など、映像メディアの歴史について説明してくださいました。デジタル世代である本学の学生たちは、自分たちの幼少期が大きな転換期であったことを改めて学びました。

 最後に、インターネットの普及による高度情報化社会の到来とテレビとの関係についてお話しくださいました。スマートフォンなどによる簡易なインターネット接続の影響によりテレビ離れが進む中、そのような時代だからこそ、より地域に密着した細かな情報サービスの提供が重要になってくると述べられました。

 学生たちは、日常で何気なく接しているメディアについて、地域における情報サービスの重要性について、深く学ぶことができた貴重な時間となりました。

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第12回「地域企業論」を開講しました

 2019年度前期科目として開講している「地域企業論」では、地域における中小企業のアイデンティティを認識するという趣旨のもと、主に西京区内でご活躍されている事業主様等を毎回ゲスト講師としてお招きし、事業内容や地域との関わりについてお話しいただいています。

 2019年7月2日(火)の第12回目講義では、株式会社髙島屋洛西店店長・小山良治氏ならびに京都店営業企画担当課長・古谷野寛之氏、そして講義補助スタッフとして4月に本学から髙島屋へ就職した杉谷舞さんにお越しいただきました。日本屈指の百貨店・髙島屋が洛西地域に出店していること、それ自体が地域活性化につながっています。

 最初に小山氏の挨拶後、古谷野氏による講義が行われ、髙島屋の歴史・沿革、そしてグループ事業についてお話しくださいました。京都において1831(天保2)年に創業した当時は、古着と木綿を扱う小さな商店でしたが、時代に先駆けた前衛的な戦略を用いて徐々に企業規模を拡大していったそうです。そして現在では、蓄積された経営資源を有効活用し、食品ブランド事業、クレジットカード事業、人材派遣事業など非常に多角化に事業を行っていらっしゃいます。

 続いて、髙島屋のまちづくり事業についてお話しくださいました。代表的な事例として、日本橋本館を取り上げ、一般的には敷居が高いとされている百貨店のイメージを覆し、重要文化財に指定されている日本橋本館を改装して、人々の憩いの場とする試みが行われているとのお話でした。

 加えて、髙島屋洛西支店と洛西地域との関わりについてもお話しくださいました。髙島屋洛西支店では、地産地消の促進に向けた取り組みとして、地元特産の「大原野野菜」販売コーナーを設置しているだけではなく、農産物に対する安全・安心志向の高まりや地域の安定に向けて、積極的な取り組みも推進されています。また、地域社会との共存・活性化に向けた取り組みについてもお話しくださいました。隣接する商業施設(ラクセーヌ専門店・エミナース)や住宅供給公社、行政、NPOなどとの協業による「らくさいマルシェ(手づくり市)」や「さくら祭り」、「夏祭り」の開催などに積極的に参画されています。

 学生たちは、百貨店のイメージが強い髙島屋のような大企業においても、様々な事業展開・多角化戦略が行われていること、そして地域との連携も積極的に実施されていること等、多様な経営術について学ぶ非常に有意義な時間となりました。

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小島ゼミが『三木かんきょうフェスティバル』に参加しました

 2019年6月23日(日)、兵庫県三木市で開催された『三木かんきょうフェスティバル』に小島ゼミ(担当:小島理沙准教授)が参加しました。このイベントは、資源リサイクル業者の大栄環境株式会社や、イオングループの農業法人であるイオンアグリ創造株式会社が開催したもので、「食べ物や資源の大切さ」などを、様々なプログラムを通じて楽しみながら体験することで、持続可能な社会づくりについて子どもたちの学びを深めることを目的としたものです。
小島ゼミは、小島准教授が参画する「特定非営利活動法人ごみじゃぱん」の京都経済短期大学支部として参加しました。学生たちは前日から会場で準備やリハーサルを行い、近くの兵庫県立嬉野台生涯教育センターに宿泊しました。宿舎でも遅くまでステージ発表の練習するなど、準備に余念がありませんでした。
 学生たちはごみ減量をテーマとして、ブースでは環境に関する紙芝居の上演、使用済みの保冷剤やペットボトルを活用した芳香剤や消臭剤づくり、ペットボトルを利用したボーリングなどを行いました。またステージでは、ごみ減量を考える寸劇を上演しました。学生たちはいろいろと工夫しながら、ブースに寄ってくれた子どもたちに、環境の大切さについて説明していました。
 慣れない環境の中で戸惑いながらの活動でしたが、学生たちにとって非常に良い経験となったようです。
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第11回「地域企業論」を開講しました

 2019年度前期科目として開講している「地域企業論」では、地域における中小企業のアイデンティティを認識するという趣旨のもと、主に西京区内でご活躍されている事業主様等を毎回ゲスト講師としてお招きし、事業内容や地域との関わりについてお話しいただいています。

 2019年6月25日(火)の第11回目講義では、株式会社さわらぎ代表取締役・椹木秀明氏にお越しいただきました。同社は、①婚礼や人生儀礼などのお祝い事の貸衣装業、②結婚式企画・運営、②婚活イベント・文化啓蒙・地域活性化イベント企画・運営など、幅広いプロデュ-ス・コーディネート業を営まれています。これらの事業は、京都市内の著名な神社仏閣で行われており、地域特性を活かした経営をされています。

 最初に、3代目に至るまでのご自身のキャリアについてお話しくださいました。世界的デザイナー桂由美氏のウエディングドレスメーカーで営業職に就かれ、その後はバリューマネジメント株式会社という文化財や商業施設や地域の再生を行うベンチャー企業で仕事をされていました。①仕事における信頼関係の大切さ、②何もないところから新しいものを創造する困難さ、③正しい戦略と努力が結果に結びつくこと、など仕事を通して学んだ三つの大切なことについてお話しくださいました。

 続いて、さわらぎの歴史と事業概要について説明してくださいました。祖父母がホテルと提携する衣裳店を創業し、2代目のお母様が本場のイタリアやフランスへ赴いてドレスを仕入れるなど先駆的な取り組みをされた後、結婚式等でのドレスや着物のコーディネート業にも事業展開されたそうです。そして、椹木氏が3代目となり、結婚式のプロデュース業を始められました。結婚式の貸衣装業を営むためには、その運営や企画の知識も必要であり、そういった知識の集積から生まれた多角化事業といえます。

 最後に、京都市西京区にある「大原野神社紅葉ライトアップイベント『光と水』」についてお話しくださいました。西京区の歴史的な地域資源である大原野神社をライトアップし、幻想的な空間を地域全体で楽しもうとする企画で、資金集めから参加メンバーの募集、近隣住民の方々の理解など、様々なご苦労があったとお話しくださいました。

 貸衣装業から派生したブライダル事業、それらの事業と地域資源である神社仏閣の活性化とのつながりなど、学生たちは多くのことを学んだ時間となりました。

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「学まちコラボ」で学生たちが発表しました

 2019年6月23日、京都市と大学コンソーシアム京都が実施する「学まちコラボ事業(大学地域連携創造・支援事業)」の公開プレゼンテーションが、キャンパスプラザ京都で開催されました。本学からは学生たちが、株式会社エキ・リテール・サービス阪急阪神、NPO法人らくさいライフスタイル等と連携した「阪急電鉄高架下を活用した地域活性化」の申請プレゼンテーションを行いました。

 これは阪急洛西口駅の「TauT(トート)阪急洛西口」の高架下開発にあたり、近隣住民や駅利用者のアンケート調査等をもとに、学生主体の活動やイベントを企画・実施し、洛西地域の地域活性化活動を実施するものです。外部評価員の前でのプレゼンテーションだったこともあり、学生たちは緊張しながらも、地域活性化プロジェクトの説明を丁寧に行い、好評を博していました。

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 本学では、西京区・洛西地域を中心に、大学地域連携にも積極的に取り組んでいます。

第10回「地域企業論」を開講しました

 2019年度前期科目として開講している「地域企業論」では、地域における中小企業のアイデンティティを認識するという趣旨のもと、主に西京区内でご活躍されている事業主様等を毎回ゲスト講師としてお招きし、事業内容や地域との関わりについてお話しいただいています。

 2019年6月18日(火)の第10回目講義では、有限会社藤原篤建築・都市設計事務所取締役・藤原篤氏にお越しいただきました。藤原氏は、工学博士の学位ならびに1級建築士の資格をお持ちであり、京都府を中心として、多様な地域の施設やまちづくりの設計・建築に携われています。また、設計関係の研究活動にも従事されており、都市イメージ論を専攻されています。

 最初に、同氏が各地で手掛けられた数々の仕事についてお話しくださいました。福井県立大学の基本設計、各種テーマパークや展望台の設計、檜を活用したバスの待合所の設計など、その幅広い活動内容に、学生たちは興味を持って聞き入っていました。

 続いて、洛西ニュータウンのまちづくりとの関わりについてお話しくださいました。洛西ニュータウンは40年ほど前に、緑の豊かさをコンセプトに建造された計画都市ですが、現在は少子高齢化などの影響により、以前ほど活気がない状況にあります。その洛西ニュータウンの景観を美しいものにするために、同氏は、①緑のガイドラインづくり、②通りの愛称づくり、③けやき百選クラブ といった取り組みを行政や地域住民に自ら提案し、尽力されてきました。さらに、再び賑わいのある文化的な街となることを目指して、マルシェの企画や運営も行われました。マルシェでは、本学の学生と連携して洛西けやき通りをタンデム自転車で走る試みも行われました。

 最後に、今後の仕事の展望として、①愛のある丘陵都市「洛西アートヒル計画」、②新交通システム「タケノコリンク」、③渋滞しない四条通案 の3点を紹介くださりました。いずれの事業も、地域社会の文化や利便性に貢献する取り組みです。

 学生たちは、専門特化された知識や技術を、企業の競争優位として活用することの有用さを学ぶ時間となりました。藤原氏の事務所は本学から徒歩圏内の京都市西京区大枝に位置しています。身近にこのような優良企業が所在していることにも驚かされたのではないでしょうか。

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留学生による「ベトナム語講座」が始まりました

 2019年5月20日(月)、今年度も留学生による語学講座がスタートいたしました。昨年度に引き続き、ベトナムからの留学生リンさんが講師となり、8名の方々にご参加いただいています。今後も、和気あいあいと、ベトナム語や現代ベトナム文化事情等を参加者の皆様と学んでいきたいです。

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留学生とSAとの交流会を開催しました

 2019年5月31日(金)、「日本語Ⅰ(荻原先生担当)」を学ぶ留学生とSA(Student Assistant)との交流会が生協カフェテリアにて開催されました。SAとはこの授業で、留学生との日本語会話の練習相手となり、授業をサポートする一般学生のことを言います。(以下、SA)

 今年度は、在学する留学生の郷土料理や母国のオススメグルメを一緒に作ってみようということになり、台湾の定番朝食「ダンピン(小麦粉の薄い皮にネギやニラ・キムチなどの入った溶き卵を重ねて焼いたもの)」とスリランカの「ストロベリーシェイク」を、それぞれ調理・試食しました。

 普段はなかなか料理をしないという留学生や一般学生も、みんなで分担・協力しながら楽しく調理していました。最後は全員で試食し、「初めて食べたけど、めっちゃ美味しい!」「日本のと風味が違って面白い。また飲みたくなる!」など大変好評を得ていました。

 「料理」を通して学生同士がつながり、お互いに普段とは違う一面を知る貴重な体験となったのではないでしょうか。この交流会が、学生たちが他国の文化に目を向ける良いきっかけになればと願っています。

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