INFORMATION

第13回「地域企業論」を開講しました

 2019年度前期科目として開講している「地域企業論」では、地域における中小企業のアイデンティティを認識するという趣旨のもと、主に西京区内でご活躍されている事業主様等を毎回ゲスト講師としてお招きし、事業内容や地域との関わりについてお話しいただいています。

 2019年7月9日(火)の第13回目講義では、洛西ケーブルテレビジョン取締役放送制作部長・山根敏功氏にお越しいただきました。洛西ケーブルテレビジョンは、1976年に洛西ニュータウンの入居開始と共に開局し、当時は馴染みの薄かったコミュニティ型のケーブルテレビの先駆け的な存在として全国的に注目を集めました。そして、現在に至るまで、地域の情報発信基地として、洛西ニュータウンの日常生活を支えてこられました。

 山根氏は最初に、洛西ケーブルテレビ設立当初のお話をしてくださいました。洛西ニュータウンは、テレビ電波が三方の山に遮られる準難視聴地域だったということで(当時はアナログ放送)、ケーブルテレビはそのような地域に、大型の共同アンテナを設置することで加入者に綺麗な画像の視聴を可能にするとのことでした。そして、自主放送を通じて、ニュータウンの文化・教養・娯楽の発展に寄与するだけでなく、住民相互の生活情報交換を促進し、さらには災害時の緊急情報を提供されてきました。また、長寿番組である「ニュースワイド京都」や現在の人気番組である「Oh!撮って出し」、「ふれあいまっしょい」などを紹介してくださいました。

 続いて、映像の記録媒体の変遷、アナログ放送からデジタル放送への移転など、映像メディアの歴史について説明してくださいました。デジタル世代である本学の学生たちは、自分たちの幼少期が大きな転換期であったことを改めて学びました。

 最後に、インターネットの普及による高度情報化社会の到来とテレビとの関係についてお話しくださいました。スマートフォンなどによる簡易なインターネット接続の影響によりテレビ離れが進む中、そのような時代だからこそ、より地域に密着した細かな情報サービスの提供が重要になってくると述べられました。

 学生たちは、日常で何気なく接しているメディアについて、地域における情報サービスの重要性について、深く学ぶことができた貴重な時間となりました。

DSCN3386DSCN3388DSCN3381